【ブログ】久々にレザークラフト
ドール用革靴作家ishikraft(イシクラフト)です。
作業でボンドをつける際はヘラを使用します。
昔から色々なヘラを試して現在落ち着いているのですが
時々もう少し小さい方がいいなと思うときがあります。
そうは言ってもなかなか好みのものは見つかりません。
であれば自分で作った方が手っ取り早いです。
自分に都合のいい道具がない場合自作することが時々あります。
自分好みの道具を作ることもものづくりの面白さの一つではないでしょうか。
今回は金属の棒を加工してつくることにしました。
金属には色々な種類がありますね。
ホームセンターですぐに手に入るものだと
鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮などです。
またそれぞれに特徴があります。
鉄は比較的加工しやすいのですが錆びやすい。
アルミは柔らかく加工しやすいですがその反面強度が心配です。
ステンレスは錆びないのはいいのですが硬すぎます。
DIYでドリルで穴を開けようとしても固くて空きません。
また硬いのですが粘りが少ないので限界を超えると折れてしまいます。
ということでとても加工しにくい素材です。
続いて銅は柔らか過ぎて強度不足です。
お値段もなかなか高いです。
最後に真鍮ですが硬さ、粘りともなかなかいい塩梅です。
穴も比較的開けやすく、何より金色と黄色の中間のような色がいいです。
磨けば光りまたエイジングも楽しめます。
真鍮ばかり良く書きましたがこれは私が金属素材で真鍮が一番好きだからです。
ちなみに金属についてはあまり詳しくありませんので間違った部分があったらご容赦ください。
ということで今回は真鍮を加工してヘラにしました。
先端を叩いて薄くして削って形を整えました。
途中をクランク状に段を付けてボンドを塗りやすい形にしています。
最後に金属磨きで磨いて艶を出しました。
棒状のままでは使いにくいので革で握りをつけることにしました。
ドール用の靴を作り始める前はレザークラフトをしていたので道具は揃っています。
しまっておいた道具を引っ張り出して来ました。
レザークラフトで革を縫うときには木でできた革を挟んで保持する道具(レーシングポニー)を使うのですが今回は少ししか縫わないので手元にあったバイスで代用しました。
久しぶりに太い糸と太い針で縫いました。
革の手縫いは糸の両端に針を通し八の字に縫い進んで行きます。
ひと目ひと目引き絞りながらしっかり縫います。
このひと目ごとにぐっと引き絞っていく工程が手縫いの醍醐味のように感じられとても好きです。
糸の通し方、力加減を一定にすることで縫い目が揃います。
うまく縫えるとなんというか嬉しくなります。
こういうところがハンドメイドの楽しみなんだと思います。
そしてコバを磨き黒で着色して完成です。
なかなか満足の仕上がりになりました。
ただし使ってみてどうかという部分が気になります。
見た目は気に入っても使い勝手、使い心地が大切です。
この自作ヘラを使って靴作りに励みたいと思います。
今日は久々のレザークラフトでした。