【ブログ】簡単な撮影ベースの作り方
撮影用のベースは
簡単に自作できます。
ドール用革靴作家ishikraft(イシクラフト)です。
ドールや作品を撮影するときの背景は
どのようなものを使いますか?
背景画を使う場合、布を使う場合
撮影用のセットを使う場合など
色々あると思います。
私がよく使うのは木製の板です。
木にはぬくもりがあり
好きな素材の一つです。
木目がプリントされている
ボードもありますが
やはり本物の木材は
よりリアリティーがあります。
普段は革で靴を作っていますが
木工も結構好きで色々作ります。
イベントで使う棚も自分で作りました。
そして普段撮影に使うベースも作ります。
作り方は様々で色々凝って
作ることもありますが
今回ご紹介するのはできるだけ簡単に
そしてコストパフォーマンスが良い
しかしリアルな仕上がりになる
作り方をご紹介します。
- 材料
- 使う道具
- 板の加工
- ワックス塗布
- 仕上げ、完成
1、材料
使う材料を見ていきます。
材料は板とワックスの2つだけです。
板は木の種類、大きさ、厚さとも
お好みの大きさ種類と何でもOKです。
私は木目を活かすため木目がはっきりした
ものを好んで使っています。
そして木の着色、艶出し、保護を目的として
ワックスを塗ります。
今回使用したのは
BRIWAX(ブライワックス)のジャコビアン
という色のものです。
ただしこちらは400mlと大きいので
お試しで使うには少々大きいです。
そのため初めはホームセンターにある
お好みの小さい物をおすすめします。
小さめのワックス、ニスなど色々あるので
なかなか迷うかもしれませんが
まずは少量で安価なもので良いと思います。
2、道具
作成に使用する道具です。
ここでは今回の作成で使用した道具を
掲載していますが道具については
以降の作成工程を見ていただき
代用できるものは他のもので代用し
必要ないようであれば使わなくて
全く問題ありません。
物を作る際は色々とアイデアを出し
工夫して行くのが楽しみにの一つです。
ですのでここでご紹介したものを
わざわざ揃える必要は全くありません。
創意工夫して楽しんで作って
いただければと思います。
3、板の加工
いよいよ作成に取り掛かります。
いきなりメインの板の加工です。
今回は使い込まれた床がイメージです。
そのためわざと傷をつけて行きます。
ワイヤーブラシ、ドライバー、金槌等で
板に傷をつけて行きます。
どの程度傷をつけるかは正に皆さん次第!
仕上がりをイメージしつつ行って下さい。
コツとしては木目を意識して攻め気味に
傷を入れて行くのが良いと思います。
結構傷をつけたつもりでも仕上がると
意外と控えめなことが多いです。
またある程度深く傷を入れたほうが
色が濃く入るのでその分味が出ます。
裏技として上記画像のようなサンダーを
お持ちの場合はこちらを使うと一気に
時間短縮ができますが
使い方には気をつけないと大怪我をします。
また使用中は爆音が出ますし削りカスが
大量に舞うので室内では使えません。
少々時間は掛りますが手作業で全く
問題ありませんのでお気になさらず。
そして傷をつけ終わったら紙やすりで
表面を磨きます。
粒度(ヤスリの目の粗さ)は
200番~400番程度がおすすめです。
ここでのヤスリがけは傷をつけた際に
できたバリやささくれを取るのが目的です。
仕上がったときに手やドール等が
引っかからないようにするためですので
程々で大丈夫です。
ただし全面をまんべんなく磨いて下さい。
磨き残しには注意です。
4、ワックス塗布
いよいよというかもう最終工程の
ワックスの塗布をしていきます。
手が汚れるが嫌な方はビニール手袋が
便利です。
蓋を開けスポンジにワックスを取ります。
ワックスを塗って行きます。
厚すぎず薄すぎずで塗ります。
とは言っても大体で大丈夫です。
どんどん塗ります。
全体に塗り終わりました。
続けてブラシを掛けて行きます。
これはワックスをまんべんなく伸ばすのと
傷をつけた部分にしっかりワックスを
入れるための作業です。
ゴシゴシ擦って行きましょう。
ここで使用しているブラシは100円ショップ
にて購入したものを使っています。
100円のブラシでも十分使えます。
傷をつけた部分にもワックスが
入っているのがわかります。
傷の付け方により濃淡が出ます。
どんな感じになるのかここまで
進まないとわからないところが
楽しい作業でもあります。
色が薄い場合はもう一度ワックスを塗り
再度ブラシを掛けます。
お好みの色になるまで繰り返します。
ちなみに今回は2度塗りです。
今回はペースト状のワックスを
使用しているのでスポンジで塗りましたが
ニスで仕上げる場合は刷毛で塗ります。
その他いろいろな塗料がありますが
他の物を使用する際はその塗料にあった
塗り方で進めてください。
5、仕上げ、完成
いよいよ最終工程です。
しかし簡単です。
古くなったタオルや布で磨きます。
使い古したもので問題ありませんが
乾いた物を使用してください。
ある程度力を入れて擦って艶を出します。
全体を磨いたら完成です。
しっかり艶も出ていい色に仕上がりました。
使い込んだ感じが出たと思います。
最後に今回作成した撮影用ベースを
使って撮った写真を載せておきます。
いかがでしょうか。
なかなかいい雰囲気が出たと思います。
このベースを使い更に背景画を立てて
撮影に使用してもいいですね。
以上今回は簡単かつコスパよく作る
撮影用ベースのご紹介でした。
ご紹介したのは作成方法の一例です。
皆さんのアイデアを加えいろいろな
ベースを作っていただけたら幸いです。