【ブログ】仕上がりの向上
仕上がりが良くなる過程は?
ドール用革靴作家ishikraft(イシクラフト)です。
作品を作り続けて行くと段々と仕上がり具合が向上して行きます。
ではなぜ向上していくのでしょうか。
いくつか理由があります。
まず何度も何度も作成していくことで失敗が少なくなって行きます。
そうすることで作成中のやり直しが少なくなり素材へのダメージ(傷、シワ、汚れ等)がつかなくなります。
続いて材料に関してですが作品を作る上で使用する材料は色々なものを試してみます。
革の種類であったり接着剤であったり染料だったりと色々種類を試してみます。
接着剤については非常に多くの種類があります。
それぞれ乾燥時間、接着強度、色、粘度が異なりその中から自分の作業に合うものを選択します。
私も色々なものを10種類以上使ってみて現在に至ります。
作品の仕上がりが向上していく理由として作業に慣れることと材料の選定がありましたがさらにもう一つあります。
それは技術、技法の向上です。
材料の切り方、接着の方法や順番、曲げ方や伸ばし方など作成過程では色々な作業を行います。
作業を進めているうちに時々ふっと新しい作成方法や手順が思い浮かぶことがあります。
いままでなぜ気が付かなかったんだろうということやこれはいい方法をみつけたということなど様々です。
このように繰り返して作ること、続けていくことで少しずつ少しずつ仕上がりが良くなっています。
毎回なにか新しい方法はないか、斬新なアイデアはないかと意気込んで作業しているわけではありません。
靴を作ることが面白く楽しみながら作業しているので普段の作業では新しい方法を探しながら作業しているということはありません。
あくまであるときふっとアイデアが湧いてくるといった感じです。
新しいアイデアや技法を発見したときはワクワクします。
次からの作成でこれを取り入れて作業できるので更に作ることが楽しくなります。
以上をまとめ一言で表すと
「作ることを楽しむ」
ということになるのではないでしょうか。
好きだから続けられる、好きなことだから自然と色々な気付きや発見があります。
これからもまず自分でいいと思える靴作りを続けて行きたいと思います。