【ブログ】一枚の革から始まります。

厚い一枚の革

ドール用革靴作家ishikraft（ｲｼｸﾗﾌﾄ）です。

靴作成の出発点は平らな一枚の革です。

革のストックが少なくなったので
新しく革を仕入れました。
何の変哲もない平らな革です。
ここから必要な厚さに漉いて必要な形に
切り抜いて靴に加工して行くのですが
まず始めに行うのが革のチェックです。
キズやシワを確認して行きますが
キズ、シワの有無を確認するというよりも
どのくらいキズやシワがあるのか見ます。
革は天然素材です。
そのためキズやシワがないということは
ほとんどありません。
ですのでどこにどの程度のキズやシワが
あるのかを確認します。

私はいつも決まったお店に発注をします。
革はお店が選んで送ってくれます。
そのため自分で確認して革を選ぶことは
できません。
しかし毎回送られてくるものに問題は
ないのでこちらで発注をしています。
もちろんお店に行って自分で確認し
納得の行く物を選ぶのが一番いいのですが
お店が遠いこととそれにかかる時間を
考えるとやはり送ってもらったほうが
都合が良いというわけです。
とはいうものの革を買うことを目的に
出かけたとしても革以外のものや
その他色々なお店などに立ち寄るのも
楽しいので時々は足を運びたいとは
思っています。

革を漉き必要な形に切り出したあとは
更に切ったり塗ったりくっつけたりして
靴に仕上げて行きます。

初めは一枚の平らな革が最終的に靴に
仕上がります。
この過程がものづくりの楽しさです。
そして何度も何度も作って行くことで
仕上がりの精度も段々と向上していきます。
一年前の作品と今の作品を比べてみると
仕上がりの違いがわかり続けてきた成果が
見え楽しくそして嬉しく思います。
一つのことを続けていくことで
新しい発見があり、熟練度もあがり
作品がより良いものになっていきます。
作ること自体も楽しいですが
これ以外にも良いことがあります。
それはこの靴を喜んで使ってくれる人が
いることです。
一所懸命に作った靴を使ってもらえる
ことはとても嬉しいです。
作ってよかった。そしてまた次も作ろう。
作成の原動力にもなります。
靴を作る事自体が楽しく更に更に
喜んでもらえるというプラスアルファが
加わります。
なんて幸せなことでしょうか。
これからも楽しみながらより喜んでもらえる
靴作りを続けて行きたいと思います。