【ブログ】ちょっとした一手間
黄色のテープは何のため?
ドール用革靴作家ishikraft(イシクラフト)です。
今回は作業工程の中でのひと手間をご紹介させていただきます。
画像は靴作成の作業風景で靴に型が入っている状態です。
そして手前の靴には黄色いテープが巻いてあります。
次に行う作業は靴底の加工です。
アッパー(靴の本体)に合わせて靴底を削って行きます。
靴底を削っているときに誤ってアッパーにぶつかってしまうと革に傷がついてしまいます。
この誤って傷がついてしまうのを防ぐためにテープを貼り保護しています。
テープを貼るのに少しだけ手間は掛りますが傷がつくのを防げるのであれば
貼らない手はありません。
昔はテープは貼らずに作業をしていましたが何度か傷をつけてしまったことがあります。
傷の程度がわずかであればB級品として扱うこともできますが
基本的には傷がついてしまった時点でその靴の作成は中断してお蔵入りです。
ここまでにかかった工程を考えると非常に残念です。
お蔵入りになることは気持ち的に結構なダメージなんです。
このような心のダメージを防ぐ意味でもこのテープは大切です。
ちょっとした一手間を惜しまずいい靴が作れればと思います。